Friday, November 30, 2012

いい塩梅(あんばい)〜今日から40代、年齢、数字にとらわれないで生きたい〜

11月30日、今日は私の誕生日。

1972年生まれの私は、今日で40歳だ。

40歳。

40歳というのは、一般的には中年にあたるが、毎日生活をしていると、若者にカテゴライズされると思えば、若者からはオトナとして見られるので、カメレオンのように色んな顔を持てる年齢だ。

毎週日曜日、ご長寿が大勢いる教会に行くと、私は「若手」だ。一方、仕事では、責任を取り、シニアな役割を担うこともある。昨年、スペインに巡礼に行った大学生の仲間たちと会うと、もっぱらオトナなお姉さんポジションになる。こうして私は、日頃から知らないうちに、環境に適応し、自分の役割を変えているようだ。

役割が多様であることは、非常に楽しく、充実している。確かに40歳という数字そのものを見ると、若くてピチピチとはとても言えない年齢だが、若者にはない強みもある。それは、智慧と経験だ。たくさんの経験から適切な判断ができるので、スマートに時間を使える。さらに、体力もそこまで衰えていないので、ある程度パワフルに行動することもできる。しかし、しばらくしたら、この若くもなく、オトナでもないユニークなフェーズもいずれは終わっていくだろう。

次に訪れるのは、円熟味を増して、いよいよ「オトナ」の本番フェーズ。しかし、そのフェーズに突入する日がいつなのは、自分はもちろん、誰にも分からない。何歳の何時何分何秒に突然切り替わるわけでもなく、何かのスイッチが入るわけでもない。そうだとしたら、その「オトナ」になる頃合いを自然に待とうではないか。

自然に待つことの重要さを「梵字手帖」の著者、徳山 暉純先生から教えてもらった。

「春に桜が咲き、夏になったらヒマワリ、秋には菊、冬には椿が咲くでしょう。それぞれの花には、咲く季節があるから、無理やり違う季節に咲こうとしちゃダメなんだよ。そうやって違う季節に咲くことを、狂い咲きって言うんだよ。」

確かに毎年、桜が咲く日は分からない。そして、同じ場所にある桜でも木によって、満開になる頃合い、見頃が異なる。なのに桜はオトナだ。隣の桜が満開になっているからといって、桜が焦って咲こうしているのは見たことがない。

焦らなくていい。ちょうどいい頃合いが、輝ける時。そう思うと、何歳だからどうだという概念にとらわれることはない。そして、日本人は、いい具合に仕上がることを、「いい塩梅(あんばい)」という。梅干しを作る時、梅に対して、塩が何グラムと厳密になるわけではなく、塩加減をちょうどいい具合に仕上げることから来ている言葉だ。だから、私も何歳という数字にとらわれることなく、人生をいい塩梅(あんばい)に味付けしていきたい。

なんて思った40歳の誕生日だ。

ということで、私は、40代になってもマイペースで行くのだ。

「あぁ、いい塩梅。」

と、大好きな梅干し茶漬けを食べながらね。へへへ。:-)




最後に。

誕生日というのは、祝福してもらえる1年の中で大切な日だが、私にとって、誕生日は、すべての人に感謝をしたい特別な日。

特に私を産んでくれた両親。私にステキな人生をプレゼントしてくれて、本当にありがとう。心配ばかりかけている娘だけど、これでも頑張ってるつもり。引き続きご指導お願いします。

そして、いつもお世話になっている家族、友達、仲間、先輩、後輩、すべての皆さん。いつもインスピレーションとお恵みをいただき、感謝しています。
本当にありがとうございます。生きている喜びを感じられるのは、皆さんのお陰です。

私が、いい塩梅ではなく、しょっぱい感じになりそうな時は、いつでも調整入れてください!これからもよろしくお願いいたします。





Saturday, September 22, 2012

私が15年間IT業界で走り続けてきた理由
〜ソフトバンク、グーグル、LinkedIn。そして、私が向かう場所〜


東洋英和女学院 学院報「楓園 に寄稿したエッセイをブログに掲載します。

オリジナルPDFファイルはこちら

私が15年間IT業界で走り続けてきた理由
〜ソフトバンク、グーグル、LinkedIn。そして、私が向かう場所〜


1997年から15年間、ソフトバンク、グーグルなど、数々のIT企業でキャリアを積んできた。昨年9月には、米国生まれのビジネス特化型ソーシャルネットワークサービス(以下SNS)、リンクトイン(LinkedIn)の日本法人に社員第一号として入社。関係者に着任のお知らせをした際、返ってきたコメントは、こうだ。

「長谷川さんは、どこまでも走り続けますねえ」

その通りだ。転職先のリンクトインでの主なミッションは、日本事業立ち上げ。大変なのはわかっている。でもこの道を選んだ理由は、私がITによってかけがえのない経験を神様に与えてもらい、大きな使命を感じているからだ。

そもそも、私がITに目覚めたきっかけは、父の海外赴任で高校時代をカナダで過ごしたことにさかのぼる。当時(1990年頃)はインターネットがなかったため、離れて暮らしていた兄と姉に国際電話やF A Xでコミュニケーションをとっていた。高校の英語と勉強が辛かったので、家族の電話タイムは特別だった。会話の後、受話器を置く瞬間は、いつも心がふわりと楽になった。私は、この〝ふわり〟をくれた国際電話が大好きになった。

1992年に帰国してからも海外とのやりとりに国際通信サービスを活用した。大学ラクロス部に入部し、日本ラクロス協会学生連盟の海外渉外部でも仕事をする機会に恵まれた。一番の思い出は、元アメリカ代表のコーチ3名を招き、学生200名を対象にした夏合宿。コーチと参加者との連絡手段は、電話とFAXのみ。特にコーチとの連絡は、時差で苦労したが、綿密なやりとりの甲斐もあり、スムーズに事が運んだ。学生とコーチたちが融合し、忘れられない感動体験を提供することができた。この体験から、私は、通信業界に就職し、多くの人に同じような体験をしてもらいたいと思うようになった。

新卒で外資系メーカーに入社し、翌年、通信業界へ転職した。インターネット時代の幕開け、業界再編。度重なる組織変更で最終的にソフトバンク社員になっていた。知識と能力に限界を感じていたので、働きながらMBAを取得した。そして、10年以上勤めた通信業界を卒業し、グーグルに転職した。

グーグルでは、世界一の技術、ビジネス、仲間と出会った。グローバルで動く開発。申し分のない職場環境。毎日充実していたが、小規模な環境で自分の実力を試してみたいと思っていた。その矢先、投資家からベンチャー企業に誘われたので、迷わずグーグルを退職した。ベンチャー企業では、大企業の手法が全く通用しなかった。即判断、即実行。迷っていると上司に怒られた。でも、そのお陰で、起業家精神をみっちり叩きこまれた。

1年間のベンチャー経験を経て、リンクトインで新たな一歩を踏み始めた。リンクトインは、1億7500万人のプロフェッショナルが使うSNS。インターネット上で世界中の職業人をつなぎ、成功に導くことがミッションだ。これは、私がはじめ通信業界に行きたいと思った動機と一致する。不思議なことに、経験した業務がすべてここで活かされている。まるで神様がここに呼んでくれたように思える。

結局15年間、IT企業で走ってきたが、私が向かう場所は、まだ分からない。でも明確なのは、素直に神様の言葉を聞き、人から求められたことに奉仕し続けるということ。最終的な答えが出るまで、奉仕を通して探したい。さあ、行こう。こうして私は、今日も走り続けるのだ。


■はせがわ れい/世界最大級のプロフェッショナルSNS、リンクトイン(LinkedIn)日本法人社員第一号。シニアマーケティングマネージャーとして、日本での会員拡大を目指す。週末は、カトリック麻布教会にて広報部会長も務める。

LinkedInプロフィール http://jp.linkedin.com/in/reihasegawa 
Twitter @rei_hasegawa
※この記事の内容は、個人の見解であり、所属している組織や団体とは関係ありません。

Saturday, May 26, 2012

スペイン巡礼(ワールドユースデー・サンチャゴ・デ・コンポステーラ徒歩巡礼)を経て

※ほぼ1年前に在籍している麻布教会の広報誌に寄稿した感想文ですが、周囲の方からポストしてとのリクエストがありましたので、今更ながらブログ向けに編集し、投稿いたします。

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 ワールドユースデー(以下 WYD及びサンチャゴ・デ・コンポステーラへの100km巡礼の旅に参加したことは、私の人生で、生涯忘れられない夏となりました。この巡礼の旅への参加の機会をくださった麻布教会の皆様に感謝いたします。


【サンチャゴ・デ・コンポステーラ巡礼ゴールの大聖堂】
Photo from Wikipedia


 まず、私が参加したWYDについて、少し説明をいたします。WYDは、23年の周期で、ローマ教皇様と世界のカトリックの青年200万人以上がイエスの名のもとに開催地に集結し、国境、年齢、性別の壁を乗り越え、カトリック信者としての絆を分かち合うと同時に、キリストに根ざして生きることがどういうことかを考え、信仰を深める大会です。大会最終日のミサは、前夜から会場に集まり、野宿をして朝を共に迎え、教皇様によるミサに与ります。

WYD 2011 教皇様によるミサ会場にて】

 上の写真のように若者同士が熱く湧き上がる場面もありながら、教皇様と共に静かに祈るプログラム「十字架の道行」、「聖体礼拝」などや、巡礼団ごとにカテキズムのプログラムが用意されています。

 今回、開催国がスペインということもあり、日本の事務局がマドリッドの大会にサンチャゴ・デ・コンポステーラへの100km徒歩巡礼を組み合わせ、合計2週間強のプログラムを企画してくださいました。麻布教会からは、3名(関島慶太さん、岩間啓生さん、私)が全期間サンチャゴとマドリッドの両コースに参加いたしました。
【麻布教会 参加者での記念撮影】

 日本から前半のサンチャゴ巡礼に参加した人数は140名、後半のマドリッドで2 00名が加わり、総勢340名の巡礼団となりました。参加者は、北海道から沖縄の教区から大学生を中心に社会人や神学生、シスター、神父様、司教様、大司教様など、さまざまでした。
【日本巡礼団 マドリッド市内にて】


 さて、今回のWYD巡礼(特にサンチャゴ・デ・コンポステーラへの徒歩巡礼の100キロ)の旅を通して、私は多くのことに気付かされました。その中でも最も印象に残っていることは、以下の3つです。1つ目に神様の大きな愛を感じたこと、2つ目は、モノに執着しないこと、3つ目に自分の限界に対する認識を改め直したことです。

 1つ目の大きな神様の愛ですが、まず神様が私をスペインのWYDに呼んでくださったことはもちろんのこと、無事に怪我や病気にかかることなく100km歩いてサンチャゴまで導き、見守ってくださったことにあると思います。特に寝袋や生活用具の詰まった10kgの荷物を炎天下の中持って歩くという行為は、心身共にこたえるものがあり、非常に不安で過酷な修行(巡礼)です。

このような巡礼でも毎日太陽の光を受け、スペインの美しい景色の中を歩き、巡礼団仲間と祈りを通して一体となり、遠く離れた家族や友達からメールで声援を受け、時には道に迷いながらサンチャゴへの帆立印の道標に誘導され、サンチャゴ・デ・コンポステーラ大聖堂に到着した時は、神様とサンチャゴ・デ・コンポステーラ大聖堂に眠る聖ヤコブにこれまでの不安が開放され、「もう大丈夫だよ」と優しく包み込まれ、多くの愛と祝福を受けた感じがして、自分でも分からないほど涙が止まりませんでした。

【サンチャゴへの帆立の道標】

 2つ目のモノに執着しないということについては、まさにスーパー断捨離ライフを約1ヶ月体験し、見えるモノにこだわることよりも、見えないモノのほうが大切であると感じた瞬間でした。リュックサック1つの生活では、むしろモノが少ないほうが軽快に歩くことができます。また巡礼をしていると、自分が何者かといったこと(職業や肩書き)がどうであるかは、全く関係ありません。むしろ自分の人生のミッションは何かを知るため、毎日懸命に祈り、神様の声に耳を傾けているか、仲間を大切にしているかどうかといったことのほうが、大事であることに気付かされました。

時には自分のこだわりを持つことも大切ですが、巡礼の旅では、「モノ」にこだわりを持ちすぎると先に進むスピードが落ち、苦しくなります。人生も巡礼と同じで、身軽かつシンプルに行くことが大切だと実感しました。そして、人は、目の前にモノがないと不安になりますが、この巡礼では、物理的にモノなかったり、ゴールが手に取るように見えなくても、後で必ず光が見えることを信じ続け、一度全てを捨ててみることを教えてもらいました。

【サンチャゴへの徒歩巡礼の様子】
 最後に自分の限界に対する認識が改まったことですが、私は今回のサンチャゴ徒歩巡礼をする前から、自分は絶対に途中で脱落したり、一番最後に目的地に到着するのではないかと思っていました。それは、股関節痛を持っていることや、30代という年齢を憂い、巡礼出発まで不安な毎日を過ごしていました。

 ところが、実際に現地で歩いてみると、日頃のトレーニングが役に立ったのか、軽快に先頭集団の仲間と歩くことができた上、全く筋肉痛にもならず、むしろ巡礼の旅を楽しむことができ、自分の身体能力と可能性の高さを改めて発見し、自分自身に驚きました。そこで思ったことは、私は歩く前から自分で自分の可能性に壁を作っていたことに気が付きました。試す前から一方的に諦めたり、マイナス思考が働き、自ら限界を作っていたことを。自分が自分の体に限界を教えてもらう前に、勝手に心で決めてしまっていたということを反省しました。

 人生も同じで、自分が試す前から「私になんて無理」と最初から決めつけてしまうことがよくあります。しかし、やはりやってみないと分からないことは、多く存在しており、年齢や性別、自分のおかれている状況、表面的な情報に左右され過ぎてしまうこともよくあります。もちろん、人生経験や知恵を通して、考えることは重要ですが、体を動かしてみること、まずはやってみることが大切なのではないかと実感したので、これからも更に様々なことにチャレンジしたいと思うようになりました。もちろん、自信過剰になって、無理してしまうのもよくないので、身の丈に合ったチャレンジが大事なのかもしれません。

 結論として、私たちは皆、神様、そしてイエス様から祝福され生まれてきたこと、そして、世界中の人々とつながっており、仲間がいるということ、モノに執着せず、夢や希望を持ち、チャレンジすることを短期間に教えていただきました。これは、巡礼に行かなくても日頃の生活からも学ぶことができることです。しかし、普段忙しい生活を送っていると、気付くはずのことも知らないうちにスルーしてしまいがちです。私にとってWYDや巡礼の旅は、その気付きを与えていただくための、特別な機会となりました。

 これから普段の生活に戻り、人生の巡礼を歩むことになります。震災、紛争、不況など、不安なことが多い世の中ですが、WYDでの経験を忘れず、少しでも子供たちが夢と希望を持てるような社会になるよう、貢献していきたいと思います。

このような貴重な機会を体験させていただいたことに本当に感謝しております。改めて、麻布教会の皆様、運営委員会の皆様、そして藤井神父様、シェガレ神父様、ご支援いただき、誠にありがとうございました。これからも麻布教会の一員として頑張りたいと思います。
【サンチャゴ・デ・コンポステーラにて】




Monday, August 8, 2011

スペイン巡礼 WYD - Day 1

私達が歩くポルトガルルート巡礼のスタート地点の小さな町Tuiに到着しました。巡礼の町として有名だそうです。夜の街並みが美しくときめきました。

Sunday, August 7, 2011

ご挨拶

こんにちは。

先日、ツイッターでPikuを退職したことをご報告いたしましたが 、キチンとご説明をしていませんでしたので、改めてご報告をいたします。

昨年8月から、激動のクーポン業界に飛び込み、1年間休みなく、走って参りましたが、さすがの弾丸娘の私も小休止させていただくことにいたしました。

色んなことが重なり、これは運命なのだろうなと思うことが重なったので、お世話になったPikuから新たな道を選ぶことにいたしました。

運命だと思ったことのひとつめは、私が週末通っているカトリック麻布教会で、全然ユースな年頃でもないのに、大先輩の皆さまから、今月開催されるマドリッドでのワールドユースデー(100km歩く巡礼の旅を含め3週間)に参加することを仰せつかったことと、ふたつめに、先日新しい仕事とのご縁があったことから、退職を機に約1ヶ月のお休みをいただき、ゆっくりさせていただくことにいたしました。

突然でしたので、ビックリされた方、ご心配された方がいらっしゃるかと存じます。ビックリさせるつもりではなかったので、ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ない限りです。ごめんなさい。

そんなわけで、私は8月2日に日本を発ち、少しばかり独り旅行とポルトガルのファティマへの巡礼を終え、今日から日本のカトリック教会巡礼団の一員として、ワールドユースデーの巡礼を通して、新しい仲間との出会い、自分の人生の振り返りと旅を通しての新しい発見を味わいながら、1ヶ月を過ごそうと思います。

最後に、9月からですが、引き続きインターネット関係の会社にお世話になることになりました。会社名につきましては、9月に改めてご報告させていただきます。狭い業界ですので、皆さまには今後もお世話になるかと存じます。その際は、引き続きよろしくお願いいたします。

それでは、またこちらのブログにて巡礼ルポをさせていただきますので、乞うご期待下さい!

スペインより愛をこめて。

Sunday, July 31, 2011

ブログ再スタート / restarting my blog

こんにちは。

以前、こちらでブログを書いていましたが、再度ブログで日々出会ったこと、思ったことを綴っていきたいと思います。

久しぶりのブログで緊張しますが、プレッシャーにならないように更新してまいります。

よろしくお願いします。